知っておいてもらいたい栃木県

ここ3年続けて栃木県内で開催された学会の会長招宴(日光、那須、宇都宮)に参加させていただいている。出席される医療関係者(主に医師)の中には、栃木は何もないところだと言われる方もいる。

そこで、世界遺産「日光」以外にも『知っておいてもらいたい栃木』を3つほどお話している。

今までは栃木県を代表する有名人として森 昌子ガッツ石松氏の名がよく挙げられていた。最近では元AKB48の大島優子、”歌うたいのバラッド””やさしくなりたい”などでお馴染みのシンガーソングライター斉藤和義、お二人とも獨協医科大学の所在地である栃木県壬生町の出身である。

二つ目は、時代は少し遡って江戸時代、仙台藩の林 子平、上野の国(現在の群馬県)の高山彦九郎とともに「寛政の三奇人」の一人とされる蒲生君平という学者がいた。君平は天皇陵を調査・研究して、『山陵誌』を編纂している。前方後円墳の名付け親としても知られる蒲生君平は宇都宮の出身である。 蒲生君平
蒲生君平

三つめは、さらに遡って奈良時代。西は福岡県太宰府市の観世音寺、中央は奈良の東大寺とともに「日本三戒壇」のひとつである下野薬師寺が、現在の栃木県下野市にあった。そこは自治医科大学から車で5分、歩いても25分の所で、現在は薬師寺跡と歴史館がある。

下野薬師寺
(下野市文化財バーチャルミュージアムより。図はCG)

以上、短い時間で栃木県のプチ自慢、PRしてみた。このうちのどれか興味がおありであれば、どなたかにお話しいただいたり、また学会や観光で再来するときには思い出していただければ幸いである。

(第28回日本頭頸部外科学会会長招宴 H30.1.24 宇都宮市)


戻る