定 義 | : | 鼓膜に穿孔がなく、中耳腔に貯留液をもたらし難聴の原因となるが、急性炎症症状すなわち耳痛や発熱のない中耳炎 |
診 断 | : | 鼓膜の陥凹、膨隆、混濁、光錘の減弱や消失、中耳貯留液の存在、種々の色調の中耳貯留液などを手術用顕微鏡、耳内視鏡または気密耳鏡で詳細に観察する |
註 | : | 保存的治療については、鼻副鼻腔炎を合併している場合に限り、マクロライド療法(CAM少量長期投与療法)が選択肢の一つとなる。その他、カルボシステインは選択肢の一つとして推奨される。 経過観察は、鼓室が含気化して、鼓膜所見と聴力が正常化するまで、最低3ヵ月に一度行います。 |
* | : | 聴力25〜39dBでは、チューブ留置を行ってもよいが、適応をより慎重に検討します。 |
** | : | チューブ留置が有効な 鼓膜の病的変化 とは、鼓膜緊張部もしくは弛緩部の高度な内陥、耳小骨の破壊、癒着性の鼓膜内陥を指す。 |
( 小児滲出性中耳炎診療ガイドライン2015 より抜粋、一部改変 )
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