佐野厚生総合病院耳鼻咽喉・頭頸部外科主任部長 大久保啓介先生に「嚥下障害〜誤嚥性肺炎を予防するために〜」のタイトルでご講演いただきました。>>ポスターを見る
日 時:2024年11月10日 (日) 13:00-15:00
会 場:高根沢町民ホール
第一部ではフレイル、サルコペニアによる嚥下障害を予防するための筋力トレーニングを、司会者による実演を交えながら来場者全員で楽しく学ぶことができました。
第二部では、薬が飲みにくい人などは上を向いて飲むのではなく、顎を引いてごっくんする方が飲み込みやすい様子を動画で分かりやすく解説されました。
また、肉や餅などの食塊による窒息時の救急処置についても触れられました。常日頃、レストランで出くわしたら気管食道科医としてどう対応したらよいものか、おそらく背部叩打法やハイムリック法で窒息状態は解除できないだろうなと考えておりました。左右どちらかの口角から指先で食塊をずらせれば、わずかな隙間から吸気してのどの奥に嵌頓した異物を嘔吐反射とともに口腔内に喀出できるのではないか。これも下顎を引く姿勢をとることにより、指先が食塊に最短距離で届いて掻き出せるかも知れません。もし市中でそのような困難な状況に直面した際には、トライして救命したいと思います。
(塩谷郡市医師会だよりVol.95投稿中)
2024年11月12日
「学問に裏付けられた最良の医療を地域の皆様に提供する」
耳・鼻・咽喉疾患以外の異常が疑われる場合には健康診断を行い、異常があれば、その専門の医療機関に紹介いたします。異常がなければ、病気の予防を指導します。また、ご家族の病気の相談も承りますので、お気軽にご相談ください。