難聴は認知症の危険因子です。なるべく早期に補聴器を使用することで認知症を予防しよう! | ![]() |
こんなことはないですか・・・
耳は音を拾うだけで、実際に聞いているのは「脳」の聴覚領野というところです
図の出典:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
⇒つまり、補聴器を上手に使いこなすには、
が必要です
脳を慣らしながら徐々に音を大きくしていき、繰り返し調整を行う、これはいわば 脳のトレーニング を行っているようなものです
そうです。かければすぐ見えるメガネとは違うのです
補聴器との上手なつきあい方 | ![]() |
まずは
医療機関(耳鼻咽喉科)で聴力検査を受けましょう!
当クリニック補聴器外来の場合
補聴器試聴
脳のトレーニングをして、補聴器に慣れましょう!
補聴器の調整(1〜2週間に1回)
調整(徐々に音を大きくしていきます)を繰り返して、聞き取りやすく不快感の少ない補聴器にしていきます
補聴器に慣れる
脳を不快感に慣らしていくために、朝起きてから寝るまで補聴器を常用する。いろんな場所で積極的に装用する
※無理は禁物です!疲れたら外して休みましょう
※補聴器に慣れる期間には個人差があります
補聴器の効果判定
補聴器を装用した状態で聞き取り検査をします
不合格の場合、再調整を行います
定期調整・点検を忘れずに!
販売店や医療機関で定期的に調整・点検を行い、長く良い状態を保ちましょう!
(日本耳鼻咽喉科学会栃木県地方部会監修、栃木県保健福祉部障害福祉課発行のリーフレット「補聴器をより良く使うために」から一部改変)
補聴器を購入したり修理したりする際に、聴覚障害の身体障害者手帳をお持ちの方は、障害者総合支援法に基づいた補装具費の支給が受けられます。
希望される方は
お住まいの市・町の障害者福祉担当課
までお問い合わせください
医師による診療や治療などのために直接必要な補聴器の購入のための費用で、一般社団法人耳鼻咽喉科学会が認定した補聴器相談医が、「補聴器適合に関する診療情報提供書(2018)」により、補聴器が診療等のために直接必要である旨を証明している場合には、当該補聴器の購入費用(一般的に支出される水準を著しく超えない部分の金額に限ります)は、医療費控除の対象になります。(平成30年4月16日国税庁個人課税課)
昨今のデジタル技術の進歩によりSONYやBOSEの音響機器での反響(ハウリング)抑制、携帯電話での雑音を抑制するテクノロジーが補聴器にも応用され、その性能も飛躍的に進化しています。
従来の補聴器は小さい音も大きな音も直線的に増幅していましたので、ささやき声を聞くためにボリュームを上げると大きな音がうるさくて使えませんでした。高齢になると聴こえる範囲は狭くなります。最近の補聴器はその人の聴こえ具合に応じて小さい音は大きく、大きな音は半分に圧縮するように設定することができます(非直線増幅)。
また、従来の補聴器は使う人の耳にぴったりフィットしないとピーピー反響して使えませんでした。しかし、いまどきの補聴器は埋め込まれた頭脳が入ってくる音と出ていく音を常時監視し、ハウリング時に逆位相波で不快な反響音を打ち消すような機能(ハウリング抑制)を持っています。
さらに会議などで主に前からの声を聞いて、後方の雑音は拾わないといった指向性の種類も、その人の用途に合わせて選べます。さらに最新テクノロジーでは、雑音の入る方向によって指向性が変わったりいろいろな周波数帯の騒音源にも対応可能となっています。
携帯電話に使われているような、雑音を推定してスペクトル減算することによって雑音が抑制されます。
以上、最近のデジタル補聴器は、最新のテクノロジーによって小さい音は大きく、大きな音やハウリング、雑音を抑制する機能を持っており、従来の補聴器と比べると格段の聴こえやすさとなっています。あとはいかに自分の聞こえの要望を補聴器技能士に伝えられるかです。今後、高齢化社会が進み補聴器の需要が増せば、価格もより安く手に入れやすくなってくると思います。
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新装なった聴力検査室
明るくきれいなスペースで、より静かに気持ちよく検査を受けていただけます。
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耳あな型 補聴器 |
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耳掛け型 補聴器 |
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最近のデジタル補聴器 |
安心・信頼できる販売店とは? | |
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・ | 医療機関と連携している |
・ | 繰り返し調整を行ってくれる |
・ | 購入後に調整・点検を行ってくれる |
・ | 故障時の修理に対応してくれる |
ご家族の方へお願い
難聴の症状として、音は聞こえるのに言葉が明瞭に聞き取れないことが多いようです。難聴の方と話すには一歩近づいて、なるべくゆっくり話しかけてください。
また補聴器をご利用の方に、大きな声で話しかけると、音が割れて逆に聞き取りづらいことがあります。