声帯ポリープ | −外来日帰り手術− |
声帯ポリープは仕事やカラオケで長時間声を使い過ぎたり、風邪を引いた時の炎症により声帯粘膜上皮が乾燥、損傷して声帯縁の一部が腫れた状態です。声の衛生、発声訓練で発声障害が軽快することもあります。声を使う職業の人などは、音声改善手術を考慮します。その際、ポリープが小さい場合や極端にのどの反射が強くなければ、外来で局所麻酔下に内視鏡下切除が可能です。
ケース:70歳女性 | |
X−3年10月4日1ヵ月前からのどのいがらっぽさを繰り返すと受診時、右声帯に小ポリープあり、経過観察とした。 X−1年3月花粉症で再診時、右声帯ポリープ不変。経過観察とした。 X年3月花粉症で再診時、右声帯ポリープ不変。経過観察とした。 |
|
図1 右声帯ポリープ | 図2 右声帯ポリープ (近接) |
X年7月再診時、右声帯ポリープ不変 (図1、2)。 | |
図3 右声帯ポリープ切除後 | 図4 右声帯ポリープ切除後 (近接) |
X年8月、ビデオスコープ下に右声帯ポリープ切除した。図3、4は翌日再診時の局所所見。 |
comment: | 声帯ポリープは高度の発声障害、悪性所見がなければ経過観察となります。幼小児の声帯結節も思春期まで経過観察します。 声を使う職業などで発声障害が強い場合、音声改善手術を要します。この際、ポリープを取り過ぎて声帯粘膜上皮欠損が大きいとかえって嗄声がひどくなりますので、ポリープの基部を残し気味に切除するのがコツです。 |
このページの先頭に戻る |