治療指針 (小児版)
1.マイコプラズマ肺炎の急性期の診断はLAMP法を用いた遺伝子診断、および、イムノクロマトグラフィー法による抗原診断が有用である。
2.マイコプラズマ肺炎治療の第1選択薬に、マクロライド系薬が推奨される。
3.マクロライド系薬の効果は、投与後48-72時間の解熱で概ね評価できる。
4.マクロライド系薬が無効の肺炎には、使用する必要があると判断される場合は、トスフロキサシンあるいはテトラサイクリン系薬の投与を考慮する。ただし、8歳未満には、テトラサイクリン系薬剤は原則禁忌である。
5.これらの抗菌薬の投与期間は、それぞれの薬剤で推奨されている期間を遵守する。
6.重篤な肺炎症例には、ステロイドの全身投与が考慮される。ただし、安易なステロイド投与は控えるべきである。
治療指針(成人版)
1.マイコプラズマ肺炎の急性期の診断はLAMP法を用いた遺伝子診断、および、イムノクロマトグラフィー法による抗原診断が有用である。
2.マイコプラズマ肺炎治療の第1選択薬に、マクロライド系薬の7-10日間投与(アジスロマイシンを除く)を推奨する。
3.マクロライド系薬の効果は、投与後48-72時間の解熱で評価する。
4.マクロライド系薬が無効の場合には、テトラサイクリン系薬、または、キノロン系薬の7-10日間の投与を推奨する。
5.呼吸不全を伴うマイコプラズマ肺炎ではステロイドの全身投与の併用を考慮する。

参考肺炎マイコプラズマ肺炎に対する治療指針.日本マイコプラズマ学会;2014
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