東西分断に終止符を打った医薬往来の壁崩壊

昨年12月5日、東西の壁が落ちた。これにより、開院以来20年以上続いた東西分断に、事実上の終止符が打たれた。

フェンスと公道

昨年9月までは医療機関と薬局は、フェンスで仕切り、公道を介するように規制されていた(図)。悪天候時に院外に薬を取りに行くのは大変だし、車イスの人や高齢者の負担も大きい。図のようにここに仕切りがあったら患者に対する単なる嫌がらせでしかない。

厚生労働省は、医療機関と薬局を同じ建物や敷地内に併設することを禁止していたが、患者の利便性などを考慮し、薬局の経営が医療機関と独立していることを前提に、その規制を緩和する改正通知を発出し、2016年10月1日から適用された。

2016年12月5日、当院と光陽台薬局、通院する患者とその家族にとって記念すべき歴史的な日となった。東西を分断するフェンスの一部が撤去され、自由に往来できるようになった瞬間だった(写真)。

一部撤去されたフェンス 一部フェンスが撤去され、隣接する薬局に自由に往来できるようになる
(2016年12月5日)

これで身体障害者や高齢者には負担と危険性が大幅に軽減された。永年続けられてきた悪政が悔やまれるとともに、今回の規制緩和に尽力されてきた関係各位に感謝する。これからも、弱者が安心して暮らせる国民ファーストの厚生労働行政を望む。

2017.1.1


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