【短 報】
鼓膜換気チューブ留置趣味レーション装置の試作
T.はじめに
耳鼻咽喉科研修医時代、全身麻酔下の扁桃切除術時に鼓膜切開、換気チューブ留置術を指導医のもとに施行した経験があるのではないかと思う。全身麻酔下では容易でも、外来で局所麻酔下に鼓膜換気チューブを適切に留置するにはテクニックを要する。とくに小児では難しい。そこで鼓膜換気チューブ留置を何度でも練習できるよう、換気チューブ留置趣味レーション装置を試作した。以下に趣味レーション装置の作り方を記す。
U.用意するもの
鼓膜換気チューブの容器(KOKEN)、カッターナイフ、プラスチック手袋 (図1)
図1 |
V.作り方の手順
1.鼓膜換気チューブを容器から取り出し、容器のフタを図2のようにカッターナイフでくり抜く。
2.くり抜いた容器のフタを開け、プラスチック手袋を容器の口に張ってフタを閉めれば出来上がり (図3)。
図2 | 図3 |
W.まとめ
鼓膜換気チューブ留置趣味レーション装置を試作したので、その作り方を紹介した。実際にこれを使って手術用顕微鏡下に耳鏡の中でチューブ留置手技を繰り返し行なって、習熟度を上げてもらえればありがたい。
本件に関連し、利益相反関係にある企業などはありません
掲 載 日:2020.1.1