新型コロナウイルス感染症の外来診療

診療・検査医療機関として、当初から新型コロナウイルス感染症 (以下、COVID-19) の診療に携わってきました。とくに本年7月からの第7波では、受付開始から夏風邪症状で受診の問合せ電話が多くあります。

検 査

午前と午後の新型コロナワクチン接種開始前か、終わる頃に来院していただいて外来駐車場でCOVID-19抗原検査を実施しています。

検体採取 COVID19Ag

感染して症状が出ていれば、抗原定性検査で3〜5分で陽性に出ます。感染の機会があり、症状があるにもかかわらず陰性の場合は、偽陰性 (感染しているのに陰性) を否定するためにPCR検査※1施行し、翌日に結果判明します。陽性時は、重症度を判定して保健所に発生届を提出します。(8/21現在)

治 療

軽症・中等症Tでは解熱鎮痛薬のみ。辛い症状がある方には柴葛解肌湯、大青竜湯や免疫低下例には補中益気湯など漢方薬※2。高齢者や高血圧、糖尿病、肥満ほか基礎疾患、喫煙など重症化リスクがある場合、入院・重症化を30〜89%減らす抗ウイルス薬 (ラゲブリオ®、パキロビッド®) の適応の有無を検討します。受診時は必ずお薬手帳をご持参ください。内服可能と判断され、かつ本人が希望された際は登録薬局と連携して処方し、5日間内服していただきます。

10日間の自宅待機、療養が終わって、外来受付に医療費の精算に来院された際は、無事に重症化・入院せずに済んだかと安堵し、COVID-19の後遺症はないかと案じています。このウイ

オミクロン変異株

ルスは変異を繰り返すたび感染力を増して、終わりが見えません。引き続き感染予防に細心の注意を払い、ご自愛ください。

※1感染初日から、症状がなくても検査の適応となる
※28/22現在、麻黄湯、小柴胡湯加桔梗石膏、麻杏甘石湯など生産が追いつかず出荷停止のため、処方不可。

2022年9月1日


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