皆さんは宇都宮が生んだ郷土の偉人、蒲生君平先生をご存じだろうか。そうです、林 子平・高山彦九郎とともに「寛政の三奇人」の一人。その偉業は ウィキペディア でご確認いただくとして、今年は蒲生君平没後200年にあたる。
林 子平は宮城県仙台市内の公園に、高山彦九郎は京都市三条大橋のたもとに立派な銅像が建っている。蒲生君平はというと、幼少時の胸像が宇都宮市東小学校の校庭にあるが、市民・県民にはほとんど知られてはいない。ましてや他県からの来訪者には目に触れられることなく、語られる機会を逸しているのが現状である。
高山彦九郎像 (京都市三条大橋) |
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林 子平像 (仙台市青葉区勾当台公園) |
蒲生君平坐像 (宇都宮市東小学校) |
足利の田中正三、栃木市の山本有三同様、今秋11月に行われる蒲生君平没後200年祭記念行事を機に、県民の協力を得て君平の偉業を顕彰し、将来これを記念してしかるべき場所に銅像を建立してはと思うが如何であろうか。
蒲生君平没後200年祭記念行事 | : | 2013年11月10日(日)午後1時〜 |
宇都宮市文化会館小ホール |
2013年 8月
蒲生君平没後二百年祭記念講演会とシンポジウムが平成25年11月10日(日)午後1時から宇都宮市文化会館小ホールで開催された。
シンポジウム「寛政の三奇人からのメッセージ」では、コーディネーターの日野原 正 実行委員長(獨協医大名誉教授)の司会で進められた。
林 子平は日本近世史が専門の京都産業大学文化学部教授 若松正志氏が。高山彦九郎は元群馬県太田市教育長、現 高山彦九郎研究会会長の正田喜久氏。蒲生君平研究の第一人者で記念講演をされた宇都宮市立田原中学校副校長 阿部邦男氏。このお三方が各々三偉人は現代に何を伝え、我々に何を為し、後世に何を伝えるべきかを熱く語られた。
ところで、栃木県の三偉人は慈覚大師 円仁、寛政の三奇人の一人蒲生君平、足尾銅山鉱毒事件を告発した政治家田中正造だそうだ。時代背景は異なるが、今度はこの三人をテーマにしたシンポジウムを栃木県主催で企画しては如何であろうか。
2013年11月10日