大学を辞めて開業して18年、次第に学術的な関心は希薄になり、専門医更新のため主に東京開催の学会のみ出席していた。地方では、せいぜい日帰りできるところの北は仙台、南は名古屋くらいまでと思っていたが、立場上、ここ数年は京都や新潟まで"半ば公然"と家人に許しを得て足を延ばしている。北海道で学会が開催される時はどうしようと思っていたが、今回北海道大学主催の第114回日耳鼻総会で遂に行かざるを得なくなった。案ずるより産むが易し。5月15日水曜午後を休診にして17:00羽田発で20:00には何と北都・札幌市内のホテルにいた。
北海道大学(古河記念講堂前) のクラーク像 |
翌朝、散歩がてら北大構内のクラーク像を見学してから会場(ロイトン札幌)に向かった。今回私は獨鏡会総会出席以外に、ビデオスコープの買い替えと、耳鼻科健診や日常診療用にメガネに着けるタイプのLEDライト(メガライト・近藤研究所)を試用するという目的があったため、主に医療機器展示会場で時間を費やした。
獨鏡会総会は5月16日(木)昼1時から会場近くの「さかな・真心庵」で行われた。(中略)
会終了後、天候が悪ければ皆と一緒に学会場に戻るつもりでいたが、昼から快晴となったので、一人で"羊ヶ丘展望台"に向かった。そして夕刻、新千歳空港から機上の人となり、Old Boy Be Ambitiousを胸に刻み広大な北の大地を後にした。
札幌市内が一望できる羊が丘展望台に建つクラーク博士像(2013.5.16) |
次回は、福岡(九州大学担当)での開催となる。皆それぞれ忙しい事情があるとは思うが、後輩の活躍の鼓舞(二義的?)はもとより、年に一度の自らのリフレッシュのためにも"半ば公的出張"をお勧めする。そしてOBの旧交を温めたい。皆さんのご健康を願って、札幌学会出席記とする。
(獨鏡会会報 第13号 平成25年12月25日)