外耳道真菌症
定 義 | : | 真菌が外耳道皮膚に感染 |
症 状 | : | かゆみ、耳漏 |
診 断 | : | 耳鏡検査で白色あるいは黒い落屑物として付着 |
右外耳道 | 左外耳道・鼓膜 |
右耳漏真菌培養でアスペルギルスが同定された。その他カンジダが起炎菌として多い |
遷延化の要因 | : | 糖尿病、免疫不全、長期ステロイド服用、抗菌薬使用による菌交代、過度の耳掃除 |
治 療 | : | 耳処置 | 真菌の落屑物を取り除く (※1) |
ブロー液 | (13%酢酸アルミニウム液) | ||
10分間点耳浴または綿球に浸して15分間外耳道に置く。クリーニング後、抗真菌薬クリーム外用 |
治療法 | 治療薬 | |
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表在性真菌症 | 局所治療 | 抗真菌薬 (軟膏、クリーム) 外用 |
深在性真菌症 | 局所治療 抗真菌薬内服 | 〃 アスペルギルス→イトラコナゾール カンジダ→菌種により選択(※2) |
※1 | 耳鼻科医が顕微鏡下に吸引器具を使って丁寧に外耳道の局所治療をすることが、治癒に導く最短の道です |
※2 | 深在性真菌症のガイドライン作成委員会編:深在性真菌症の診断・治療ガイドライン2014.協和企画.東京.2016. |